02/06/11 (Sun)
日米の金利差
最近、経済ニュースを見ていると、「日米の金利差が拡大(もしくは縮小)するとの見方から…」という表現がよく出てくるようになりました。でも、名目ベースはまだしも、実質ベースでの金利差の変化がぱっと思い浮かぶほど私の頭は器用ではないので、本当のところどんな風に推移しているんだろう?と思い、見てみました。まずは単純な長期金利の差(名目ベース)から。





これを見ると、この10年もの間は、日米の名目ベースの金利差が持続的に縮小してきたことがわかります。日本の金利はほとんど変わっていないので、主に米国金利が低下する形での縮小でした。最近は、日米ともに上昇に転じていますが、米国の方が大幅なため、金利差は若干拡大しているようです。次に、より重要な実質ベースでの金利差(「実質長期金利=10年物国債利回り-CPI前年比」で計算)を見てみました。





こちらの方が金利差の拡大がはっきりと表れていました。ちなみに金利差がマイナスというのは、日本の方が米国よりも実質金利が高かったことを意味しています。そして、これがプラス圏で拡大したのは、昨年11月初めのFOMCを機に市場の焦点が量的緩和からインフレ懸念に移り、米国の長期金利が上昇し始めてからでした。金利差がニュースで取り上げられるようになったのは今年に入ってからなので、結構タイムラグがあったようです。