03/07/11 (Mon)
ファサードあれこれ - 横浜編
先日行った横浜市中区の中心部には、数々の素敵な建築物がありました。別に探さなくても、普通に歩いていればどんどん目に入っくるところがすごいです。きょうはそれらのファサードをご紹介。(実はファサード好き)

まず最初に目に入ったのがこちら。小窓やその周りのデザインがかわいいです。これは日本大通り沿いにある横浜情報文化センターというビルでした。この右側には「悪党」にも出てきたアルテリーベというレストランが入っています。





そして、地方裁判所を挟んで反対側の通りにある横浜市開港記念会館。これはもうこの辺りでは一番美しい建物と言ってもいいのではないでしょうか。横浜市民の寄付金で大正6(1917)年に建てられたそうです。「悪党」のオープニングに一瞬出てくるのはこの上の塔じゃないかな?





これは神奈川県庁本庁舎。東洋風なのか西洋風なのかよくわからない変わったデザインだなーと思ったのですが、後で調べてみると、これは「帝冠様式」という「鉄筋コンクリート造の現代建築に和風の瓦屋根を載せた和洋折衷の建築様式」なのだとか。ちなみにこのてっぺんにあるアンテナみたいなもの(「相輪」というそうです)は、浅草寺の五重塔のにそっくりでした。





こちらは知る人ぞ知る万国橋ビル。ドラマにしょっちゅう使われているそうで、「悪党」でも「横浜港町警察署」として出てきます。全体的にはシンプルで地味な印象ですが、入口のアルーデコ調の装飾がアクセントになっていておしゃれです。このすぐ横にある万国橋は、みなとみらいの定番撮影スポットの1つ。高橋克典も歩いてました~。





横浜第二合同庁舎。もともとは横浜生糸検査所だった建物を復元したもので、関東大震災復興期の建築としては最大規模だそうです。正面上にある紋章は「蚕が孵化した巨大な蛾」を表しているとか。わー本当だ…。





こちらは横浜アイランドタワー。この下層部分は旧横浜銀行本店別館(元第一銀行横浜支店)を保存・復元したもので、こちらも関東大震災復興期に建てられたそうです。トスカナ式オーダーという様式の列柱で囲まれた半円形のバルコニーがとても素敵です。





神奈川県立歴史博物館。こちらも重厚で荘厳で、そして何より大きかった!もともとは旧横浜正金銀行本店本館だった建物で、戦後に東京銀行横浜支店として再スタートし、その後、神奈川県に買収されて博物館になったそうです。「悪党」ではこの横を柴田たちが歩いていた気がします。(多分)





前富士銀行横浜支店・旧安田銀行横浜支店。典型的な銀行建築だそうですが、この規模でこれだけの良好な保存状態を維持していたものは少なかったため、かねてから横浜市や学会が保存を求めており、結局、東京芸大大学院映像研究科を誘致して恒久的に活用されることになったそうです。





日本郵船歴史博物館・旧日本郵船横浜支店。これも大きかった!コリント式オーダーの石柱が16本も並ぶアメリカ古典主義様式と呼ばれるデザインで、他には東京の三井本館や明治生命館にこの様式が使われているそうです。





最後は横浜税関。これもちょっとエキゾチックなデザインの建物で、塔はイスラム風だとか。これも「悪党」の背景にちょこちょこ出てきてました。(しつこい)





写真を撮っている時は頭の中でずっと「てっててっててっ!」(←わからない人スミマセン。ドラマ『悪党』の主題歌『WHY』です)がリピートしていてミーハー全開でしたが、後でいろいろ調べているうちに、この日に撮った建物の多くが関東大震災復興期に建て直されたもので、復興にかけた人々の努力はもちろん、近代建築の保存という重要な意味合いを持っていたことを知りました。そのおかげで今もこうした建築を見て楽しむことができるんですね。