04/02/11 (Sat)
限界値から避難距離を推定
放射能汚染の影響について、いろいろな情報を読んでいるうちに、一般市民の被曝線量の限界値についてはどこも年間100mSvでほぼ一致しているのに対して、その100mSvを蓄積する過程のアサンプションには大きな違いがあり、そのために結論(予測)も大きく変わってくることがわかってきました。

とはいえ、原発から発せられる放射線の量、期間、それが堆積する量、堆積した放射性物質から出る放射線の量、体に浴びる量、空気から吸い込む量、食べ物から摂取する量、天候、風向きなどなど、考慮すべき要素がとても多いうえに不確定なものばかり。

なので、極論すれば、最後は自分の主観で決めるしかないんだろうなと思うほどです。(それでも、原発利権のバイアスがかかりまくった専門家たちや、東電からいっぱいお金をもらってきた学者たち、将来発病しても僕らには関係ないし因果関係も証明できないでしょと他人事のお役人たち、何から何まで素人でいっそいない方がいいくらいの政治家たちの、非常にポリティカルかつ非現実的な見解や予測をうのみにするよりははるかにマシかもしれません)

そんななか、また1つ参考になる情報を見つけたのでご紹介します。

福島第一原発による放射能汚染の影響(日沼洋陽, Ph.D. MIT)
http://morimori5555.cocolog-nifty.com/blog/files/hinuma.pdf

この中で私が最も重要視したのは、最後の2ページの「福島第一原発による人体への影響」です。文章だけだとわかりづらいので、簡単な表を作って具体的な数字を出してみました。





ここでのアサンプションは、

  1. 年間100mSvを限界値とする。
  2. 風や堆積した放射性核種の影響を考慮すると、大気中の放射線量のみの限界値は①の約4~5分の1の年間20mSv程度となる。
  3. 被曝許容度が低い人(妊娠する予定のある女子、胎児、小児など)の限界値は②よりも低い年間10mSv(大気中の放射線量のみでは年間2mSv程度)、立ち入り禁止範囲は②に相当する距離の3倍とする。
  4. 福島第一原発から発せられる放射線に加え、堆積した放射性原子核による放射線も考慮すると、立ち入り禁止区域はさらに広がると推定される。


というものです。(あくまで文章に基づいた私の理解です) 日沼さんは結論として、「著者ならば、原発から100km 以下の距離に生活の拠点を置くことは避けます。また、知り合いの妊娠する予定のある女子、胎児および小児には、原発から300km 以下の距離にはできるだけ近づかない(東京にもできるだけ来ない)ことを勧めます」としています。

この300kmという数字は、次の状況から得られるものと思います。つまり、250km地点で持続的に0.4μSv/hの水準になった場合、100km地点が限界値を超え、被曝許容度の低い人は300kmが避難距離となる、ということです。