05/13/11 (Fri)
メルトダウンからホットスポットまで
今週は、8日未明に3号機で謎の黒煙が上がったり、同じく3号機で圧力容器(胴フランジ)の温度が急激に上昇したり、ダメ押しのように12日は東電が遂に1号機のメルトダウンを認めたり(NRCなんかは早い段階からこれを指摘していましたよね)、結構いろいろありました。

そこでまず気になるのが私の場合は東京の空間放射線量率。久しぶりにチャートをアップデートしてみると…(数字で見るよりはるかにわかりやすい)





どうやら謎の黒煙には全く影響を受けていない様子。11日と12日は雨だったそうで、そのせいか若干乱れているものの、トレンドに変化はなし。Good.

次に、3号機のパラメターの一部もチャートにして、例の胴フランジの動きを追ってみると…





私が心配していた9日の333.9℃をピークに、その後はストーン!と下がり、また上昇している…と何とも不安定。何が起こっているのかわかりませんが、リライアブルなデータではないのかもしれません。また、他の温度は大体似たような動きをしているし、水位もやや上昇しつつ安定しているようです。

…が。水位が安定していると思っていたら、突然、「水はなかった」となったのが1号機。データは注視しつつも、常に「これって信用できるのかな」と疑念を抱いてしまうきょうこの頃です…。

その水がなかった1号機は、メルトダウンしていたことが明らかになりました。これについては、4月30日のTV番組で石川迪夫さんが推測されていた通りになりました。ということは、どういうことか?石川さんのお話から重要なポイントを挙げてみると、

- 溶融炉心の温度はおそらく2000~2000数百℃で、2000~3000kWの崩壊熱がある。
- チェルノブイリの場合は火災になったため、1500~1600℃でガスになったものがすべて放出された。
- 今回は水で冷やしているため、120~130℃で出ており、主に希ガスとヨウ素にとどまっている。
- 気体に関しては、原子炉からほとんど出尽くしたと考えてよい。
- 問題なのは、炉心からウラン、プルトニウム、コバルト、セシウムなどの放射能が大量に出てきていること。
- 人は1000Ciで死ぬが、炉心には1000万Ciほどたまっている。仮にその1割が水に出てきても100万Ci。
- 今は、そのような水を強制循環で冷やそうとしており、相当なシールディングが必要となる。
- 今のような通常ルールに沿ったのんびりした対処をしている間に水はどんどん濃くなる。
- 例えば廃液の濃度がぜんざいのようになれば、ポンプでは回せない。
- 非常時のルールを使ってサイトを整備し、建屋の中まで橋頭堡を作り、正確な状況を把握することが急務。

…なるほど。メルトダウンしてもそれが直接、空間放射線量率の上昇に結びつかなかったのは、そういうことだったのか。それはそれとして、このどろどろになりつつある高濃度の汚染水の行方は一体…。

またわからないことが出てきてしまいましたが、とりあえず前回の「気になることリスト」の筆頭にあった、人が歩く高さでの線量率について、とてもいいサイトを見つけたのでご紹介しておきます。

放射線量測定結果

これを見て気づいたのは、ホットスポットとうわさされていた「守谷(茨城)~柏(千葉)~流山(千葉)~葛飾区(東京)」にかけてのエリアが本当に高かったこと。(特に守谷や柏は福島レベル) 次に、東京では葛飾区に加えて、足立区、荒川区、墨田区といった、海抜ゼロメートル地帯が相対的に高いこと。そして、上野公園や皇居、赤坂御用地といった草木や土の多いところや、新宿西口、丸の内、汐留といった高層ビル群が高めであること、でした。やはり、埃や水がたまりやすいところに放射能もたまる、という考えは当たっているようです。

この素晴らしいマップを作ってくださった方のサイトはこちらです。私はこの方の考え方には全面的に賛成で、子どもたちの将来のために労力を惜しまないその姿勢に心を打たれました。

(全然関係ありませんが、BBSが見れなくなった理由が判明しました。知らない間にレンタルBBSが閉鎖されていたのでした。地震とは全く関係なかったし。おほ。気が向いたら新しいサービスを探しますが、今時あるかなあ…)