05/17/20 (Sun)
入院者数が減少、死亡者数は横ばい — 新型コロナウイルス その6
再びアップデート。まず下のチャートにあるように、入院者数がどんどん減る一方、退院者数と療養解除者数はどんどん増えています。これはすごく勇気づけられる数字です。(厚生労働省のデータに合わせて「入院者数=感染者数-(退院者数+療養解除者数+死亡者数)」に変更)



次に、「死亡者数から逆算した推定感染者数」(致死率を1%、感染から死亡までを3-4週間と推定)を見ると、それぞれを厚生労働省が発表した感染者数で割った倍数もきょう現在で5.6倍-7.2倍まで減りました。(実際の致死率がもっと高ければこの倍数はさらに小さくなります)

また、COVID-19による死亡者を拾いきれていないとしても、現在の死亡者数の2倍までは行かないと思うので、それほど大きな数字にはならない気がします。これについては、ニューヨーク・タイムズが出している「超過死亡」のチャートを日本のデータで計算して検証したいと思っていますが、日本の3月の死亡者数はまだ公表されていません。

ただ、この記事にあるように、東京については特に増えていないようなので、やはり現時点での実際の感染者数は5-8倍程度に収まる可能性があります。



死亡者数の倍加時間も前回5/7の「17日ごとに2倍」から「23日ごとに2倍」に減速しています(いずれも過去7日間で計算)。ただ、前回も指摘したように、全国的に「緊急事態宣言」が出されていたわけですから、もう少し大幅に減速してもいいようにも思えます。



また下のチャートにあるように、死亡者数の7日間移動平均は4/29頃からは横ばいにとどまっています。4/29といえば、7都道府県を対象に「緊急事態宣言」が出されてから3週間後、東京都に「外出自粛要請」が出されてから1カ月後です。つまり、外出制限が始まってからは増えても減ってもいません。(厚生労働省のデータにはタイムラグがあるのでこれからもっと減り始める可能性もありますが)。



そこでまた都道府県別の死亡者数の変化を見てみると、前回5/7からきょうまでの期間も主に東京の数字が全体を押し上げています。とはいえ、東京の死亡者数は1日あたり数人まで減ってきています。とすると、死亡者数はこれ以上、大きく減らないのかもしれません。それはつまり、現在の死亡者数から逆算した推定感染者数は今後も常に存在する数字に近いのかもしれません。