05/28/11 (Sat)
とてもとても大切な、食べ物のこと
最近、こういうニュース(福島野菜のランチ大人気…新潟「田から屋」)を時々見かけます。ここに出てくる「葛尾村」の場所をグーグルで確認してみると、文部科学省と米エネルギー省の調査ではセシウム137と134の蓄積量がほぼ全域で100万Bq/m2~300万Bq/m2(黄色)、一部が300万Bq/m2~3000万Bq/m2(赤)とされている地域でした(4ページ目の「別紙2」)。

"Chernobyl Consequences of the Catastrophe for People and the Environment"によれば、チェルノブイリ事故ではセシウム137が4万Bq/m2を超えた地域で1000人当たり17人~34人の死者が出たとされています。

なぜこのようなことが起こっているのでしょうか?それは、政治的・経済的問題のほかに、多くの大人たちが内部被曝の恐ろしさを知らない、もしくは過小評価しているためではないかと思います。そのために、自分の住んでいる地域の空間放射線量率だけを見て、安心してしまっているのだと考えられます。

前述した資料の調査によれば、チェルノブイリ事故後に何の防護策もとらなかったブルガリアは、葉物野菜や牛乳の摂取禁止、汚染された家畜の処分、汚染された牧草や貯水槽の使用停止などを政府主導で行ったノルウェーと比べて、1人当たりの平均実効線量が約3倍も高かったそうです。ここで注目すべきなのは、もともとの汚染の程度はブルガリアの方が低かったにもかかわらず、という点です。これはまさに、内部被曝がいかに重要かをよく表している調査だと思います。

というわけで、きょうは内部被曝や食品・水の安全性についての資料をいくつかご紹介します。

内部被曝についての考察
http://www.cadu-jp.org/data/yagasaki-file01.pdf

食品の放射性物質の暫定基準値はどうやって決まったか
http://katukawa.com/?p=4467

水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと
http://katukawa.com/?page_id=4304

海水が「不検出」でも、魚の汚染は進みます
http://katukawa.com/?p=4413