09/29/10 (Wed)
マネタリーベースの日米比較
突然、日米のマネタリーベースを比較してみようと思い、グラフを作ってみました。単純に額だけを見てもよくわからないので、2006年1月を100として標準化しました。





アメリカのマネタリーベースが増加し始めたのはリーマンが破綻した2008年9月から。つまり、サブプライムローン問題が表面化した2007年夏頃からわずか1年余り後のこと。最初は急激に、その後は減速しつつも増加し続け、現在は金融危機前の水準のほぼ2.5倍になっています。

一方、日本は……あり?別に変わってないような…。でも、日本にだってバブル崩壊はありました。量的緩和もやっていた。ならば起点を1990年にしてみよう、ということで作ったのが、次のグラフです。





…なるほど。バブルが崩壊した1991年と比べて、日本のマネタリーベースは約3倍まで増加していたんですね。そして、2006年3月に量的緩和政策を解除したとはいえ、現在も2.5倍近辺にとどまっています。つまり、当初からの変化率でいえば今のFRBと同じくらい頑張っているわけですね、日銀。

ただ日本の場合、量的緩和を開始したのは2001年8月のことで、バブル崩壊から実に10年も経ってから。さらに、開始時からピーク時(2006年1月)まで5年近くもかけていて、その間のマネタリーベースは1.67倍にとどまりました。

なにはともあれ、マネタリーベースにこれだけの差があるわけだから、円高(実質的にはドル安)になるのも無理はない。きょう日銀がまた介入するのかどうかは知らないけれど(個人的にはこの水準=83円台でやっても意味ないと思うけど)、84円台、83円台と、あっさり戻ってきたところをみると、ドル売り圧力はやはり根強いと思います。

*「マネタリーベースの日米比較 (2)」で情報を更新しました。