10/01/13 (Tue)
将らず迎えず、応じて蔵せず
先日、ある総合化学メーカーで長年研究のトップを務めていらっしゃった方と食事をする機会がありました。感動したのは、バリバリの理系であるその方が退職後に何とプロの画家になられたこと、そして教えていただいた荘子の言葉でした。

「将(おく)らず迎えず、応じて蔵(ぞう)せず」


「将らず」は過去を振り返らず、「迎えず」はこれから起こることをくよくよ気にせず、…とここまで説明してくださったのは覚えているのですが、スマホで検索しているうちに注意がそっちへ行っちゃったワタクシ、残りの2つはうろ覚え(大汗) あとで再び検索すると、「応じて」は適切に対応して、「蔵せず」は心に何もとどめない、という意味のよう。

でもソースがいまいちはっきりしないので、改めて荘子に興味が湧いたことだし、「荘子 内篇」を購入。ありました!一番最後の章に(笑) こちらで紹介されていた現代語訳は次の通り。

「去る者は去るにまかせ、来る者は来るにまかせ、すべてに対応しながら、その跡をとどめない」


ふむ。「者」に限定しているんですね。でも要は過去に起こったことは忘れ、未来に起こることを心配せず、何事にもその変化に合わせてふさわしく対応し、根に持たない、という感じですね。松下幸之助の「大きく生きる。小さなことにはこだわらず大きく生きる」にも通じるような気がします。いずれにしても、心の奥深くまでずっしり響いてとても感動しました。一生忘れずにいようと思います。