12/08/13 (Sun)
夕暮れの東京駅
夕暮れの東京駅はヨーロピアンな雰囲気を醸し出していてなかなか趣があります。建築家の隈研吾さんは『建築家、走る』の中で、「東京でバロックと呼んでいい建物(の1つ)は『東京駅』」と書いていましたが、東京駅丸の内駅舎の建築様式をネットで検索すると、「フリー・クラシック(ヴィクトリアン・ゴシック風)」、「フリー・クラシック様式でゴシックとルネッサンスの折衷」、「クイーン・アン様式」、「クイーン・アン様式に基づいた辰野金吾博士独自のデザイン」、「ルネサンス式」、「辰野式ルネサンス様式」…などなど、いろいろ出てきます。

結局、一番しっくりきた説明は、「辰野自身は『ルネーサンス式』といっているが、ビクトリアン様式やルネサンス様式、ある部分にはバロック風の装飾など中近世ヨーロッパのいくつかの建築様式を自在に取り入れたもの」(『東京駅はこうして誕生した』)でした。

そんな中近世ヨーロッパの建築様式を凝縮した東京駅を行幸通りから見たこの中央口は、実は皇室専用の乗降口で、このまま真っ直ぐ皇居の正面へと続いています。美しいライトに浮かぶその姿を前に、中近世ヨーロッパと日本とがそんな形でつながっているこの空間をちょっと神秘的に感じるのでした。