12/08/2005
イルミネーションを背景に人を撮る


12月です。クリスマスです。これから2~3週間は日本からも続々とNYに観光にいらっしゃるようです。きっと「クリスマスイルミネーションを背景に自分の写真を撮りたい♪」と楽しみにしていらっしゃる方も多いことでしょう。

…でも。これまでに、「人はちゃんと写ってるけど、背景のイルミネーションがよく見えなーい!」なんて悲しい経験はありませんでしたか?え?ある??

きょうはそんな失敗がないように、とっておきのテクニックをご紹介しましょう。題して「スローシンクロ」です。ちょっとそこのアナタ、「シンクロナイズドスイミング」じゃありませんよ。名前はちょっと小難しいけれど、やり方は簡単です。

  1. 絞り値(F値)を大きくする
  2. フラッシュを使う


この2つを「同時に」行うだけです。(デジカメによっては、「スローシンクロ・モード」があるようです。簡単ですね~)

なぜフラッシュだけではダメかと言うと、これは手前にいる人には当たっても、背景のイルミネーションには届きません。なのでシャッターが下りた時点で光が足りているのは人だけになり、イルミネーションが暗く写ってしまうのです。

フラッシュが届かない部分を明るく撮るためには、シャッタースピードを遅らせて、カメラに十分な光を取り込む時間を与えてあげればいいのです。そこで登場するのが「絞り値(F値)を上げる」なのです。

「絞り」とは、カメラに入る光の量を調節する穴です。絞り値(F値)を大きくするほど穴は閉じ、小さくするほど穴は開きます。つまり絞り値を大きくして穴が小さくなるほど1度に通れる光の量が減るため、シャッタースピードは遅くなる、というわけです。

スローシンクロは、フラッシュが発光した瞬間にそれが当たっている範囲(手前にいる人)を記録し、絞り値を上げることでシャッタースピードを遅らせている間に暗い部分(イルミネーション)を記録する、という仕組みです。

絞り値(F値)をどこまで大きくするかは、その時の状態やカメラの能力にもよりますが、私の場合は大体可能な限り最大まで上げています。(通常、不可能な数値からは赤い文字になるのでその手前に設定します)

ちなみにシャッタースピードが遅くなることでブレやすくなるため、被写体となる人はくれぐれもじっとしているようにご注意ください(笑) もちろん三脚を使うのがベストです。なお、きょうは合格写真&ボツ写真はプライベートな写真しかないためお休みです。代わりに仕事の移動中に大急ぎで「ISO400+手持ち+露出補正プラス1」で撮ったメットライフをどうぞ。(ちなみにこれは車がブレーキライトを踏むタイミングを狙ったショットです。詳しくは「タイミングを狙う」をご覧ください)