12/16/2005
素人写真から学ぶ - ごちゃごちゃ写真


これまで読んで下さった方達にはもうおわかりでしょうが、私が考える「写真を良く見せる最も効果的な方法」は、「テーマをはっきりさせる」、「何が撮りたいかをはっきりさせる」に尽きます。特に技術を用いなくても、これに気をつけるだけで写真の印象はグッと良くなるのではないかと思います。

ということで今回は、関係ないものがごちゃごちゃ入っている「ごちゃごちゃ写真」について書きます。あれ、これって以前の「無駄の多い写真」に似てない?と思われた方、よく読んでくださってますね~。正解です。あちらが「無駄なスペースと、それに付随する人や物」だったのに対し、こちらでは「無駄な被写体」そのものに焦点を置いていますが、コンセプトは一緒です。

きょうの写真(左下)を見てください。ぱっと見て「ランプとエンパイア」の組み合わせであることがわかります。そして、なおもじぃ~っと見てみると、この写真のテーマが遠く離れた被写体どうし(ランプは4丁目、エンパイアは34丁目で実に30ブロックも離れています)の組み合わせ、つまり「遠近感」であることがわかります。ね?(強引)

ここでちょっとテクニカルなことにも触れておくと、遠近感を強調するために、

  1. かなりの望遠(ズームイン)にする
  2. 手前のランプにピントを合わせ(フォーカスロック)、遠くのエンパイアをぼかし気味にする
  3. 手前のランプをわざとシルエットにし、エンパイアは明るく写す(露出補正をしない)


という工夫をしてみました。なーんてこれらは全て後付けで、実際は横断歩道を渡っている時に、「あ、エンパイアが見える」と気づいて車にひかれそうになりながら急いで撮ったものでございます。

最後に右側のボツ写真を見てください。こちらは似たような状況のクライスラー版ですが、ランプが変に切れてしまっているほか、葉っぱや左手前の建物の存在も中途半端なため、「ランプとクライスラー」の写真には見えません。かと言って「緑とクライスラー?」でもないし、要は全てが半端に混在していて何が言いたいのかわかりません。これが「ごちゃごちゃ写真」です。