12/17/2005
タイミングを狙う


構図もアングルも決まりました。これでよし!…と思ったら、実はそうでもないこともあります。えぇ~、まだあるのぉ?…と言わずに聞いておくんなまし。例えば、画面の中に何らかの「動いているもの」を入れたい場合、それがどの位置に来るかによって構図は変わってしまいます。ベストな構図を求めるならば、その動いているものがベストな位置にくる「タイミングを狙って」シャッターを押す必要があるわけです。

写真って我慢強くないとダメなのねぇ~と思った方、その通りでございます。 1に我慢、2に我慢、3に痩せ我慢…(?) というわけで、やせ我慢しながら撮ったのがきょうの写真(左下)です。イエローキャブがボンボン走っています。でもこれはきょうのタイトルにあるように「タイミングを狙って」撮ったもので、「NYだからイエローキャブがたくさん走ってるのね~」というわけではなく、あくまでこうなるように「意図的に」シャッターを押しているのです。

つまりこれは、画面を真っ暗にしてしまう黒いリムジンではなく、間抜けな形のトラックでもなく、黄色に輝いた、NYっぽい、「イエローキャブ狙い」のショットなのです。なので、なるべくたくさんのイエローキャブがフレーム内に入る時に、しかもカッコイイ位置に来る時に、更に車のライトの配置がいい(画面が明るくなる)時にシャッターを押したい、と粘ったわけです。あー寒かった…。

ちなみに設定は「三脚+手押し+ISO200+露出補正プラス1+シャッター優先10分の1秒」です。なぜ「手押し」かと言うと、もちろんイエローキャブの流れを見ながらタイミングを狙うためです。ただし気をつけなければいけないのは、デジカメにはシャッターを押してから画像が固定されるまでに「タイムラグ」がある点です。

「タイムラグ」の長さはデジカメの種類によっても差がありますが、私の使っているFinePix S5000は、びっくりするほど長いです。なので最初カメラに慣れないうちは、撮ったはずなのに画面から消えてる…なんてこともありました。まあそのうちタイムラグを考慮して早めに押せるようになりますが、みなさんもどうぞお気をつけください。

シャッター優先モードで10分の1秒にした理由は、イエローキャブの動きやスピード感をほどよく表現出来るのがこのシャッタースピードだからです。シャッタースピードが速すぎるとイエローキャブは止まったようにクッキリとし、遅すぎると不恰好に広がりすぎて消えちゃいます。(シャッタースピードについての詳細は「動くものの「経過」を撮る」をご覧ください)

右下のボツ写真を見てください。何だか車道のスペースが多すぎて寂しいのぅ…なんて思いませんか。これ、時間と時期は違いますが、初めの写真と全く同じアングルから撮っているんですよ。昼間なのでシャッタースピードが速く、イエローキャブが止まっているように見えて間抜けですが、実際はしっかり走っておりました。

ちなみに「イルミネーションを背景に人を撮る」でご紹介したメットライフの画像でも、実はあるタイミングを狙っています。それは、フレーム内に入って来た車がブレーキを踏むタイミングです。なぜなら、ブレーキライトが赤く光っている方が夜景としてきれいだと気づいたからです。ここが赤く光っているのといないのとでは、全体の雰囲気はかなり変わってきます。