12/18/2005
サングラスを使う


きょうはとっておきの裏ワザをご紹介します。それは、「サングラスを使う」です。私達がサングラスで眩しい陽射しから目を守るように、カメラのレンズもサングラスで守ってあげよう、というわけです。

カメラは機械だから眩しくないじゃん?と思ったら大間違い。私達が眩しすぎると目を開けていられなくなるように、あまりにも光が強すぎるとカメラも機能しなくなるのです。(特に安いデジカメは)

というわけで、レンズにサングラスを重ねて撮ったのがきょうの写真です。ご覧の通り、めちゃくちゃ逆光です。しかも間に遮るものもなく、太陽が真正面から激しく照りつけている状態です。何でこんな場所で撮ったの?と思われるかもしれませんが、ここは私の大・大・大好きな景色なので、是非向こう側に並ぶ建物をシルエットにして撮ってみたい、と思ったからなんです。

…ところが。カメラのファインダーを覗くと、何と画面は真っ白…。シャッタースピードは「赤い文字」で1000と表示されていました。赤い文字とは、この数値では機能していません、そしてこれ以上スピードを速くすることもできません、というカメラさんからの警告なのです。そう、私のカメラの最速シャッタースピードは 1000分の1秒で、それ以上は速くならないのです。がーん……

ここで、「明るいとシャッタースピードって速くなるの?あれ?」とわからなくなった方のために解説です。カメラさんはいつも自分に当たるべき光の量を勝手に計算してくれています。これを「適正露出」と言います。これが文字通り「適正」かどうかは甚だ疑問なのですが(「反射率18%のグレー」を思い出してください)、少なくともカメラさんは「これが適正なの!」と決め付けて(?)いるわけです。

でも実際に写真を撮る場合、被写体側から発せられる光の量はもちろん「適正露出」とは異なります。そこでカメラさんはシャッタースピードや絞りを調節することによって、「適正露出の分だけ」光を取り込もうとするのです。

明るいほどシャッタースピードが速くなるのは、ちょっとシャッターを開けただけで適正な量が満たされるからです。また逆に暗いところでシャッタースピードが遅くなるのは、「まだ足りない~、まだまだ~…」と、カメラさんは十分な光が入ってくるまでシャッターを開けたまま待っているからなのです。

ところが、こうした調節機能にはおのずと限界があって、無限大ではありません。きょうの写真のように極端な例では、最速シャッタースピードでも抑えきれない大量の光がドバッと入ってくるため、適正露出をはるかに超えて画面が真っ白になり、撮影不能に陥るのです。そこを何とかサングラスで光を遮ることにより、カメラさんが撮れる範囲の光の量に落ち着いたわけです。プロはフィルターなるものを使いますが、んなもん持ってないわ、という私達素人にはありがたい裏ワザでございます。